フィリピンにゴミ山があちこちにあるんだけど知ってる? – From パヤタス
2014年6月6日 | category by フィリピン, 考察

これがまじすげぇから。
フィリピン政府が言うわけ
環境破壊になるから
ゴミ燃やしたら罰金ねって。
「はーい!ここなら有料でゴミを置いていってもいいですよー」
つって町中のゴミを山のように積み上げる。
これを「オープンダンプ」方式とかカッコつけた呼び名で呼ぶもんだから悪気もなく次から次へとゴミが運ばれて来る。
いやーまじでね、
止め処ないって
このことかと見守ってしまった。
次から次へとトラックが
くるわけですよ。
それを待ってましたと
群がる人々。
止める処まじでねぇ。
その度に政府に
チャリーンとなってる姿が
見え隠れして、
と言うか見え見えなので少々モザイクをかけてもらいたいのですが
そんな気はまわるはずもなく
無修正で
僕らの視界に飛び込んでくる。
日本だったら完全に18禁ですよ。
映像がアダルトすぎた。
ぉぃ!
それをね、それをですよ
ほい!来ましたよと
スカベンジャーさん達が
収集に向かうわけ。
彼らにとっては収入源。
安易に止められるはずがねーんですよ。
ただ、
こちとらだてに旅をしてないわけで
収集グセとか、拾いグセがついてるんだぜぇ~?
なんて
ルーキーぶって参戦したわけですが
毎日一球入魂の勝負してる人達には
全然かないませんでした。
スカベンジャー1)「お前いきなり来てホームラン狙ってんじゃねーだろーな?」
ぼく) ぎくっ
スカベンジャー2)「プロってやつはな、毎日毎日ヒットを積み重ねて行くんだよ。」
イチロー選手)「夢とは小さな一歩の積み重ねだよ」
センターに行けやサードに行けや
ファーストくらい守って見せろなんてたらい回しにされて最終的にはお前はスタンドで見守ってろつって
サポーターの役割を果たすことに
毎日ヒットを量産する先輩の仕事さばきを拝見させてもらいました。
これがね、圧巻なんですよ。
まさかの効率主義。
無駄無駄無駄ぁな動きが一切無い!
路上のあちこちに
プラスチック系のゴミを置いて
ひと塊りづつ燃やして行きます。
で、
燃え跡から金属を回収して
それを売ると言うサイクルなんです。
リサイクルの真骨頂をこんなところで拝む事ができたのです
が、
ヘンゼルとグレーテルばりに
彼らの後には目印の炎が。
置く→燃やす→移動→回収
一気に沢山燃やしたら直ぐに冷めないからなのか、
見つけた物から順番に燃やしてるのか
真実は定かでは無いけれど
炎の道を拝見させてもらった。
一つ一つが小さくて
今にも消えそうな炎は
そこに住む先輩達の
命の灯火にも見えた。
この炎を絶やしてはいけない。
いや、
絶やしたいんだけど、
絶やさなきゃいけないんだけど
文章は矛盾しちゃうんだけど
心にグッとくるボールを投げられた感じだった。
どーーーん
仕事?に励む先輩方。
ずっどーーーーん
笑ながらそこで住む人達。
ばっしーーーーーん
一生懸命に生きる子供達。
そのどれもが
どストレートで飛んでくる。
ぼくに、ぼくらに
何ができるのか?
え?
打ち返せって?
おいおい、むちゃいっちゃーいけねぇよ?
ルーキーのぼくらができる
ファインプレーなんてあるのかぁ?
ホームランなんて狙わずに
まずは球拾いからだってことだよな。
聞くこと、知ること、伝えること。
パヤタスから受けたボールを
まずはキャッチボールで伝えてみよう。
と、ブログってみました。
スラムって呼ばれる場所には
いつもゴミが溢れる。
でも
思うんだよね。
これだけのゴミを
何らかの形で消費してるんだと
貧富の差が彼らを苦しめている。
世の中全てが平等になれとは思わない。
競争には競争の良いとこだってあるし。
ただ、
彼らに差し伸べる手がもう少しあれば
世界は何か変わるんじゃねぇかなぁ~なんて。
同じ「生きる」って力を持ってるとして
彼らの戦闘力ってどれくらいなのだろうか
計り知れないこの思いを
僕なりに表現してみた。
チャンチャン。